【『神谷塾だより』第126号(2008年9月26日)の記事を修正】
残暑が厳しかった9月もそろそろ終わり。すばらしい秋晴れの日も多くなりました。10月は定期試験もなく、平和に過ぎていきます。高校生はたいてい学期間休みがあり、中学生は学校祭が終わったかと思うと今度は合唱コンクールがあり…と、学校の勉強はあまり先へ進まない感じがする(困ったことだ…)。中3生は学力B、高校生は模試がチラホラあるほかには、特に悩ましいものはなさそうです。
さて、学校で授業が進まないからといってそれに合わせる必要はありません。それに、1か月も経てばまた定期試験がやってきます。特に中学生で、2学期の定期試験が1回きりだという人は、要注意です。ものすご~く範囲の広いテストになるはずですよね。もうテストの準備を本格的に始めるくらいでなくては間に合わないと思いますよ。
せっかく気候が良くなり、落ち着いて過ごせるのですから、自分がするべきだ、したい--と思う勉強を好きなペースで進めるには最高の時期だといえます。ふだんは忙しく課題をこなしたりしていることが多いからこそ、じっくりと取り組める時間は貴重です。
中3の人は、自分でできるだけ勉強を先へ進めて、冬期講習の前に中学の内容をひととおり終わらせてください。数学なら「図形の相似」を経て「三平方の定理」まで、理科なら「天体」を経て「生物のつながり」のところまで、到達しておいてください。冬期講習では実際の入試問題を材料にして高校入試対策の第1次仕上げをします(※)。だから「ここはまだ習ってません」では困るのです(君たちが、です)。それに、早く勉強しておけば入試本番まで時間を稼げますよ。「習ってすぐに入試」では戦えない。学校でやるのを待っていてはだめです。また、入試の前までに学校の授業が全範囲を終了するという保証もないのではありませんか。
※第2次仕上げは1月・2月の入試直前講習でやります。
はじめは全体像をつかむだけでもいいのです。ひとまず教科書を読んでみるくらいのことはすぐにできる。それからワーク類の「章末問題」を除いた部分だけでも最後まで通してやれば、基礎的なことは身につきます。勉強を深めるのはそれからでもいい。
ただし、先を急ぐあまり上滑りにならないように。自分で納得しながら前に進むというルールを必ず守ってください。