【『神谷塾だより』第277号(2019年5月27日発行)の記事を修正】
一学期の定期テストが近づいてきました。今回は試験を1~2週間後に控えた時期の勉強方法を書きましょう。
【全体について】
① まず、学校で使っているワークの試験範囲の部分をきちんと仕上げること。これが最優先である。解いたあと提出しなくてはならないはずだし、テストにはそこから類題が出ることが多いのはご承知の通り。
② 塾のワークの試験範囲の部分を着々と進めながら、これまでに解いた部分の復習をしよう。そこには塾長やスタッフの先生が付けたマルが残っている。最初は赤の細いマル、自力で直した後は赤の太いマル。さらに先生が一緒に解いたり解説をしたりした後は青の細いマル。それでもまだ間違っていたものには青の太いマル…という具合に、段階ごとに 赤細→赤太→青細→青太 と色・太さを変えています(さらに「重症」だったものには水色の極太のマル)。さて、赤細か赤太のマルがついているものは自力で正解に到達したのだから、そこは理解できていると思っていいだろう。しっかり復習するべきなのは青細と青太のマル。それらはそのとき全然できなかったものなのだ。今なら自力で解けるだろうか?そのときはなぜ解けなかったのか?…そこを確認しながらノートにやり直してみなさい。眺めているだけではダメです。
③ ①と②が済んだら、ワークに付いているテスト集などで最終チェックをするといいでしょう。
【数学・英語】
④ 直前になってまで数学や英語のワークをやっているようでは、結果はもう見えている。そういう事態を招かないように、1週間前には試験範囲をひととおり解き終えたい。
【国語・理科・社会】
⑤ ワークやプリントをやっていればいいというものではない。ワークは所詮はワーク。プリントも所詮はプリント。基本は教科書とか参考書・地図・史料なのである。特に理科・社会は、問題を解くだけでなく、一項目1ページ(1枚)と決めて「まとめ」をするとよい。試験の全範囲をまとめ直そうとしたりすると絶対に時間が足りなくなるので、難しく感じたところとか、小テストであまりできなかったところというように、優先順位の高い部分からやってみよう。3日前には最低限やるべきことを終えたい。詳しくは記事「まとめの方法」を見てください。
⑥ 理科講座に出ている人は、解説や演習のプリントが役に立つはずである。テストには絶対に出ないことも多少はやっているが、絶対に出ることをその何倍もやっている。
⑦ 教科書に蛍光ペンで線を引く必要はない。あちこち線を引いても自分で思うほどには頭に入らないものだ。線を引く代わりに、ノートに書いて書いて、書きまくれ。
【技能・芸術教科】
⑧ 試験の直前にはそんなにあれこれやる時間はない。保健体育や技術・家庭が手つかずに近い状態で残っているだろうから、教科書やノート・プリントの見直しをしておこう。
一学期の成績がうまく取れれば夏以降も好調が続き、学年末を好成績で終える可能性も大きくなる。しっかり勉強して成果を上げてください。中3でテストの前に修学旅行へ出かける人は、その間はおおいに楽しめばよいが、その前後には自分に厳しく取り組もう。