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空気中の水蒸気(VS小2の次男)

今日は午後1時から5時までがフリータイム個別指導、夜は中2と中3の一斉指導でした。中2は数学「1次関数その1」(その3まである)と英語「 call A B の文」、中3は数学「2次方程式その1」(その2まである)と英語「現在完了形の完了用法」で、各120分授業です。
土曜の午前、指導や面談を入れていないときは、積極的に休養したり、子どもと勉強したりしています。今日は小2の次男と算数を少々やりました。いま「くりさがりのある引き算」を習得しつつあるところです。
さて次男は誰に似たのか、変なこだわりが強いと言いますか、「形から入りたがる」ところがあるやつです。私がよく仕事部屋にコーヒーを持ち込んでいるのを知っているので、「おとうと勉強するときは飲み物が要る」と主張します。それで、ふたりでコーヒー牛乳をグラスに入れ、氷を浮かべて「仕事部屋」に行きました。長男は朝早くから少年野球の練習に行っていて留守です。
「仕事部屋」というのはもとは私が自宅で仕事に使っていたのですが、次男が小学校へ上がったのを機に整理して、私と長男と次男の机を3つ「島」にして、それぞれの背後に書棚も置き、まるでどこかの塾の教員室のように(笑)している部屋です。
さて、算数の区切りごとにちょっとずつコーヒー牛乳を飲むわけですが、グラスの外側に水滴がついています。それを見た次男が
「どうして濡れるんだろうね~」
と言い出しました。チャンスです
ここで突っ込みを入れて、この現象を理解させることができるでしょうか。理科の教師の端くれとしては、腕の見せどころです。


どんなやりとりになったかといいますと…
父:これまで、コップが濡れるのを不思議だと思ってた?
子:うん。
父:水がついてるんだよね。コップの外側に。
子:うん。
父:コップの内側も濡れてるけど、それは牛乳や氷が入っているからだ。
子:しみ出すのかな?
父:ガラスは水を通さないさ。
子:そうなの?
父:ガラスが水を通したら、雨の日には家の中がびしょびしょになるだろう。
子:あっ、そうだよね。
父:それじゃ、コップの外側についた水はどこから来たと思う?
子:えー…
父:何もないところからは、何も生まれないんだな。
子:えー…
父:コップの周りには、何がある?
子:…空気?
父:そうだよね。
子:空気って、何でできてるの?
父:いろんな種類のガス。息をするときに吸い込む酸素とかね。
子:もしかして、空気の中に水が入ってるの!?
おお。大成功です。まず空気が水を含むことに気がつきました。でも、ここでやめてはいけません。ただし、この先は難しいと思ったので、誘導してしまいました。
父:そうなんだ。空気が水を含んでいるんだよ。水蒸気としてね。
子:へぇー。
父:机の上が水で濡れてるよね。これ、放って置いたら乾くだろう。じゃあ、水はどこへ行くのだと思う?消えてなくなるのじゃないんだ。
子:空気の中に入っていく。
父:そうそう。わかったかな。じゃあ、どうしてコップの周りにだけ水が出てくるのだと思う?
子:吸い付いてくるの?
父:冷やされるんだ。
子:コップに?
父:そう。中に冷たい牛乳が入ってるだろう。コップの外側も同じくらい冷たいんだよ。その部分だけ空気が冷えて、そこに含まれていた水蒸気が水になって出てくるんだ。
子:冷えると出てくるの?
父:うん。水蒸気は、空気の温度が高いほどたくさん入ることができて、温度が低いほどちょっとしか入れないのさ。
子:ふーん。
父:夜とか朝に、霧がかかっていることがあるだろう。昨夜もそうだった。それから、朝は草や木の葉っぱが濡れてるよね。
子:うん。
父:あれもコップの周りの水と同じなんだよ。
子:空気の中の水?
父:夜になると寒くなるだろう。朝方も寒いね。だから冷やされて出てくる。
子:そうかー。
…という感じでした。小学2年としては上出来だと思いましたが、やつが今朝のことを忘れないでいられるかどうかが気になる点ではあります(笑)

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