きょう、北海道立近代美術館で見てきました。「 空海マンダラ 弘法大師と高野山 」
妻とふたり、クルマでひと走り。平日の日中にこういうのを見に出かけられるのが、この仕事のいいところです。シブ目の展示だという印象があり、空いているだろうと思って行ったら、それが大間違い。年配の方々を中心にほどよく満員でした。
達筆で有名な空海=弘法の書が一点あったほか、工芸や彫刻、曼荼羅の図など、国宝や重要文化財になっているありがたい宝物がいっぱい。不動明王とか大日如来とか四天王とか、名前だけは馴染みがある方々の彫刻や絵画がずらりと並んでいて壮観。高野山のお坊さんたちだって滅多に見られないであろうお宝です。
上の写真に4体並んでいるのは運慶作「八大童子立像」の一部で、快慶の作品もあります。運慶・快慶といえば、中学の歴史では「東大寺南大門の金剛力士像」を習うだけ。当時を代表する仏師なのですから金剛力士像だけのはずがないのですが、私ときたら今回初めて他の作品を知ったというお粗末。もっと教養があったら(笑)、お宝たちのありがたみがよくわかって感動的だったに違いありません。
それから、高野山というのは一大宗教都市なのですね。たくさんのお寺が集まっていて、宿坊もあるそうです。私は今日までなんとなく福井の永平寺みたいな風景をイメージしていて、山中に金剛峯寺がポツンとあるのだと思っていました。いやはや、もういい歳だというのに、まだまだ無知なことが多くてお恥ずかしい。高野山にはいつか行ってみたいと思います。
この展示会、6月3日(日)までやっています。真言密教の世界にひととき浸ってみたい方はどうぞお見逃しなく。