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塾長日記

週刊あれこれ(2021.2.1~2.7)

某日 1月道コンの個人成績票が出たので,中2以下の生徒のご父母を対象に進学相談会を始める。中2はそろそろ志望校を現実的に考え始める時期である。一ご家庭につき約1時間(お子さんが複数来ているときは長くなる)。しばしば脱線してまとまりのない会にもなりがちだが,1時間も話していると生徒のご家庭での様子がよくわかったりご父母の本音が聞けたり指導上のヒントをいただくことがあったりするので,1時間という線は大事なのである。

某日 大学入学共通テストの「化学」を解いてみる。難問というものはないようだが,第3問の錯イオンの問題のように短い時間の中で正確に思考を進めるには少々手強いものもあり,実力をよく反映する試験であったと思う。

某日 2020年の帳簿を完成させ,決算書と確定申告書を作る。前回も書いたが自力でやることにして今回が8回目。国税庁のHPで誘導にしたがって数値など入れて行けば最後まで到達できる。以前はこの 2つを仕上げるのに(平日の夜を使って)1週間かかったりしていたが,最近は一晩で仕上がるようになった。確定申告期間は2月16日からだが,この期間に入ると窓口が込むので,この翌日にはさっさと提出した。

2月7日(日) 中3入試直前講習の第3回。過去の道コンの問題を使って1セット。回を重ねるうちに解説しなくてはならない事項は減っていくはずなのだが,なかなかそうはならない。

某日 1月30日の第6回道コン(中3のみ対象)の速報を道コン事務局のHPで見る。数学・英語が難しいのは普通としても理科が激難(ゲキムズ)だったようで,得点分布の山が大きく左へ偏り,数学には満点がいても理科にはいない(理科の満点なしは過去にもあった)。
物議を醸していそうなのは大問4・化学の後半,硫酸+水酸化バリウムの中和。素材じたいは典型的なのだが理解不足だと歯が立たない。たとえばイオン数の変化のグラフは塩酸+水酸化ナトリウムの中和では典型問題で道立高入試でも14年,18年とよく出ているが,硫酸+水酸化バリウムの中和でこのグラフを書かせるというのは私も出題例を(他の都府県でも)知らない。ただし,解説を読めばわかるように明解な問であり,しかも配点は60点満点中たったの2点。この大問でも他の計算問題などをきっちり解けばそこそこ稼げるはずである。
大問3・地学は頻出の台風で,観測点を選ぶ問の他は易しい。大問5・物理は圧力(水圧や浮力がらみでない“陸上の”圧力)で,一見面倒そうではあるもののきちんと読んで考えれば基本的。理科全体として問題文が長い印象ではあるが,大問4以外でしっかりやればそんなに酷いことにはならないように設計してある。今回低得点に甘んじたとすれば,それは理科の実力不足ということもあろうが,多分に読解力の不足のせいではなかろうか。
道コンの理科は第1回から第5回まで穏やかな出題が続いたので面喰らった,ということもあったかも知れない。しかし本番の入試では最近毎年のように理科が難しいので,今回の出題の意図はよくわかる。本番もきっと難しいだろうから,受験生の皆さんはよく復習しておきましょう。まだ時間はある。

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