12月7日(土) 理科講座の第23回。
【中1物理】圧力 【中2地学】日本の天気/大気と海洋
中1は圧力の考え方と大気圧。前半は圧力の計算方法を細かく手ほどきする。圧力[Pa]は 力[N]÷面積[m2] で求められるのだが面積の単位が m2 であるために誤りやすい。たとえば重さ 2 N の物体の底面が 20 cm2 であれば底面に加わる圧力は 2 N ÷ 0.002 m2 で求められるが, cm2 を m2 に換算するところでまず間違い,ここで間違わなくとも割り算で桁を間違ったりする。圧力の計算問題でたびたび間違うものだから,ここで物理嫌い→理科嫌いとなりやすいのである。 20 cm2 を 0.002 m2 でなく 20×1/10000 m2 として,分母・分子を 10000 倍して約分すれば早くて楽で間違いにくい。
2021年度実施の新指導要領に合わせた「移行措置」で,中1物理の難所だった「水圧・浮力」が中3配当となった(「大気圧」は残った)。だから当塾の理科講座でも再来年度からの中3に回す。中1物理は身軽になったが,中3で学ぶときに圧力そのものを忘れていないようにする必要があるだろう。
12月8日(日) 中3秋期講習の第8回講義。
【数学】三平方の定理 【英語】総合演習 【理科】地球と宇宙(2)
「三平方の定理」をマスターすると中学数学はほぼ一通り学び終える。高校数学の「三角比」につながる重要なところである。有名角(30°,45°,60°)の辺の比を教えたついでに三角比の初歩も教えてしまう。
理科では夏至・冬至・春分秋分の太陽南中高度,ついでに北極星高度,また天体望遠鏡で太陽の鏡像ができるしくみ,金星の満ち欠けなどなど,図解しながら確認する項目が多くて大変。
この秋期講習も今年度分はあと1回で終了。すぐに冬期講習に突入することになる。
某日 中3の冬期講習の教材研究,つまり予習をやっと開始。全国の高校入試問題の最新のを選りすぐったものなので,毎年使う教材なのだが中身は毎年違う。いろいろあって11月までは予習に手がつけられなかった。12月もヒマではないのだが,できるだけ落ち着いて問題を読み,講義の組み立てを考えるようにする。
某日 小泉宏之『宇宙はどこまで行けるか』(中公新書,2018)を読了。著者はロケットエンジンの専門家で「はやぶさ」のプロジェクトにも参加している。当然ながら話には物理や工学ががっちり食い込んでいるので読むのにけっこう骨が折れたが,外惑星探査の話につられて着々と読み進めた。火星までの有人探査では片道ざっと260日かかる。木星や海王星ならば数年がかり。9月に観た映画『アド=アストラ』では月から火星まで19日,火星から海王星までたしか78日だった。SFの世界ではロケットは速いのである。
週刊あれこれ(2019.12.2~12.8)