某日 加藤秀俊『独学のすすめ』(ちくま文庫)を読了。道コンの素材になっていたことで存在を知り,読んでみようと思ったものである。「学問の流動性」の章では,学生の大学間移動をもっと自由に(アメリカのように)できないか。各大学が門戸を閉ざし,国内の学生に対してすら移動を認めないでいるようでは,「国際化」などと不用意に言うべきではない--という論説がとてもよく腑に落ちたものである。論旨が明快で達意の文章。快適にどんどん読めてしまった。
某日 玉村豊男『男子厨房学入門』(中公文庫)を読了。「料理は愛情でもなければまごころでもない。料理は知識であり,技術なのだ」という一節を朝日新聞一面の「折々のことば」(鷲田清一氏による)で見つけて入手した。厨房に入ることを男子に勧めるのは,食べたいものは自分でつくるのが基本だからである。素直に納得がいき,ずいぶん長い間食事を作っていない我が身を反省した。
某日 岸井ゆきの主演『愛がなんだ』を観に,ディノスシネマズ札幌(南3西1)へ。学生時代の思い出も残る大切な映画館だったが,今年6月で閉店となる。札幌ではここでしか上映していない映画というのがよくあり(※),それは同時に貴重な作品であることも多かったので,本当に残念だ。あと何回行けるだろうか。新しい店舗が早く見つかることを祈りたい。
※最近では以下の映画がそうだったはずである(一部)。
2019年 恐怖の報酬(オリジナル完全版)
2018年 エリック=クラプトン・12小節の人生
遊星からの物体X(デジタルリマスター版)
某日 スキマ時間に本とか週刊誌を読むつもりでコメダ珈琲店狸小路2丁目店に入ったら,仕事机のような一人席に案内された。いかにもカフェで仕事をする人向けの,そこに座るなら仕事しなさいと言われているような席であった。それでつい仕事をしてしまった。
4月27日(土) 理科講座の第3回。中1化学「気体の性質」と中2生物「生物と細胞」「肺・肝臓・腎臓」。中1の講座は必ず1コマ目(18:30~20:00)で,その前には15時から個別指導をしている(自習も可)ので,15時とか16時から勉強に来て18:30から理科講座を聴いて帰る,というのが中1塾生へのお勧めである。これを実行する生徒は例年そう多くはないのだが,今年は初回(先週)から半数以上がやっていて,非常にいい感じである。
週刊あれこれ(2019.4.22~4.28)