8月12日に夏期講習を終了、昨日18日までときどき出勤しながら夏休みを取っていました。今日から通常の指導を再開しています。
夏休み中は家族そろって夕食をとれるのがありがたいです。8月13日は次男の10歳の誕生日で、ささやかながらそのお祝いをしていました。さて、その夕食。見憶えのない、植物柄の美しい皿が出ているので
「きれいな皿だねえ」
と言いますと、
妻 「見憶えないの?」
私 「うん」
妻 「えーっ」
長男 「前から時々出てるよ」
私 「そう?」
妻 「だってSさんの結婚式の引き出物よ」
私 「ってことは十何年か前からあるの?」
妻 「うん」
私 「使ってた?」
妻 「うん」
私 「普段おれは夕めしの時にいないからなあ」
妻 「日曜とかあなたがいる時にも出してますって」
長男 「ぜんぜん見憶えないの?」
私 「うん」
妻 「信じられなーい」
…とまあ、私がその皿に見憶えがないという一件で突如議論が湧き起こったのでした。きれいな皿だと褒めているのですから、非難されるいわれはないんですが。結局、
「お父さんは皿に載っているもの(=料理)のほうに興味が集中しているからね(笑)」
だから皿には注意が向いていなかったのだろう--という妻の推理でいちおう決着がつきました。
さて、「興味がないものは記憶に残らない」という真理?から、ぴんと来たことがあります。
どうして生徒たちは、簡単な英単語が書けないんだろう。その理由です。
たとえばこの時期の中1が please や interesting などが苦手なのはわかる気がするのですが、いったいまたどうして school とか desk など、これまでさんざん書いたはずの単語まで書けないのだろう。その理由です。
神谷塾は自学自習形式で、生徒が書いたものを見て指導する時間が大半です。だから、英語で school とか desk の綴りに自信がなければ、手本を見ながら書いてしまうことがある。それで実力で書く癖がつかないのだろうか。だとすると、この指導法はまずいんだろうか--とまで考え込んだものです。
しかし、school だとか desk なんかは、仮に最初は手本を見ながらだとしてもそのうち憶えてしまうものじゃないでしょうか。
ということはつまり、興味がないんだろうか--そう思ったのです。
興味がなくても、せめて「憶えておかないと困る」くらいには感じないものでしょうか。さしあたり、テストで書けなければ少しは困るはずなのですが。
--この件、書いていたら何か思いつくかも知れない、と期待しつつ書き始めましたが、今のところ進歩はありません。 school や desk が書けない子が中学の通知表では「5」をもらって来たりもしているので、ますますわからないのであります。
興味が持てないから?