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学習のヒント

休校はチャンス

【『神谷塾だより』第289号(2020年5月9日発行)の記事を修正】

(新型コロナウィルスの流行で全国一斉休校になっていた時期の記事です。夏休み中の勉強の参考になることもあろうかと思い,掲載します)

 学校がずっと休みというのも疲れることだろう。むやみに外に出るな、友達とも会うな、勉強はしろ、と言われるので、そろそろうんざりしてもいることだろう。あまり外気に触れないでいると抵抗力を落とすから、天気のいい朝などはゆっくり散歩でもするといい。
 休校がいつ解除されるのかは今のところ誰にもわからない。だが夏休み・冬休みを返上あるいは短縮して取り戻すとしても、1年分を年度内に消化するには6月開始がぎりぎりのリミットのように思える。
 明けない夜はないという。人類史上まれな事件を目の当たりにしていると前向きに考え、楽観的に構えていよう。

 さて勉強の話。2月下旬から数日の登校を挟んで2か月休みだったわけだが、この時間に見合うだけの成果は上がっているだろうか。
 こんなにまとまった勉強時間が取れるのは貴重なことだと思うべきである。コロナ騒ぎが終息(混乱状態などがすっかり終わること)すれば、恐らくもう一生ないはずだ。これをチャンスと捉えて、今だからこそできる勉強をしておきたい。

1. 苦手教科の復習
 英語とか理科の物理分野とか、誰でも苦手な教科・分野があるに違いない。それを、いちばん初めのところから、じっくり勉強し直してみたまえ。初歩の初歩がわからないということはないはずだ。どこかで難しく感じ始めたら、そこで腑に落ちるまで考え抜いてみよ。実はこの「腑に落ちるまで」考えることこそ、勉強のキモであり、王道でもあるのだ。それを怠ってきたからいま自分がそれ(そこ)を苦手にしてしまっているのである。

2. 現学年の先取り
 学校が再開されたら、遅れを一気に取り戻す態勢に入るだろう。教師たちも大変だが、なんといっても君たちにシワ寄せがくる。夏休み・冬休みを返上したとしても授業できる日数は限られるので、本来なら授業を受けられたはずのところもあちこちカットされるだろう。「教科書読んどいてね。テストには出すから」などと言われるだろう。そうなったとき、勉強がしてあれば慌てずに済む。

 「授業を受けていないからできない」という声を聞くことがあるが、それは思い込みに過ぎない。そもそも授業を受けたからといって、よくわかるという保証はない(そうだよな?)。逆に、授業を受けていないからといって、わからないと決めつける理由もないだろう。
 授業されるのを待っている必要はないのである。まずは、君たちがよくやっているように教科書とワークを並べて、新しいところの基本問題に取り組んでみたまえ。その部分の様子がわかってきたころ、教科書を熟読するなりまとめを書くなりするとよい。自主的に先取りする勉強は、新しいことを自力で習得するいい練習になる。
 そもそも教科書というのは読めばわかるように書かれているはずのものなのだ。授業は学習の筋道を示して理解を容易にするためのもの。授業があるに越したことはないのだが、不可欠というものでもない。むしろ自力で四苦八苦しながら学んだほうが脳内に定着しやすいかも知れない。この時間や労力を惜しんではいけない。
 とりわけ数学などは独習に向いている教科で、だから塾でも普段から数学はなるべく先取りをしてもらっているのである。外国語だって、いまは英語ばかりだがそのうち他の言語を自力で学ぶ必要に迫られるかも知れない。他のヨーロッパ語に比べて英語は独習しやすい(神谷の見解です)から、やはりいい練習になる。
 以上のことは、休校になった早いうちに気がついて既に実行しているやつがいるはずだ。受験生ならなおのことである。

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