【『神谷塾だより』第278号(2019年6月14日発行)の記事を修正】
テストの答案が返ってきたら、不正解だったものをしっかり分析して今後に活かそう。
「不正解」と一口に言っても原因はさまざまだ。
①そこを勉強していなかった
②苦手なところだった
③問題をよく読まなかった(論外)
④計算をミスった
⑤うっかり間違えた(いつもの自分ならできていた、のか?)
①と②は心配しなくていいだろう。「締切に間に合わなかった」のであって「知性が足りていない」わけではないからだ。この先も実力テストとか入試があるから、遅ればせながらしっかり勉強しておこう。
問題は④と⑤だ。もしかしたら、これまでもしょっちゅう同じことを繰り返してきてはいないか? 数学なら符号のミスとか、英語なら三単現のsとか複数形のs、時制の誤り、コンマ・ピリオド・クエスチョンマークの漏れ、などなど。「またやっちまった」ではダメなのだ。自分の間違いのクセを知って、自分を教育しなくてはね。
「何が良くなかったのかわからない」というものがある人は、その部分をわかり損なっている可能性がある。今のうちに復習しよう。
振り返れば勉強方法にも、反省すべき点と良かった点があるだろう。良かった点はよく憶えておいて、引き続き実行したまえ。たとえば「朝早く起きて数学をやったら冴えていた」とか「寝る前に英単語を練習したらよく憶えられた」という人は、習慣にするといい。継続は力なり。きっと将来につながる。
反省を促したい点をひとつ書いておく。中学生諸君で、塾のワークの復習(青マルの解き直し)をした人はどのくらいいるだろうか。土日も含めて君らの試験勉強にずっと付き合ってきた感触では、試験範囲を解ききるのが精一杯か、それすらも達成できなかった人がいるだろう。塾のものに限らず,どんな教材にも言えることだが、解きっぱなしでは効果はあまり期待できない。試験範囲を解き終え、復習を始めてからが勉強の本番なのだ。
今回の試験で、十分に準備できず結果も今ひとつだったという人は、その理由に心当たりがあるはずだ。今回の自分の勉強ぶりをよく分析して、次のテストで大躍進できるよう、今から準備していこう。