(2019年8月19日発行の『神谷塾だより』に掲載したものに加筆しました)
演奏の模様はたとえばこちらに。
プラターズを取り上げるのは本欄第23回の“Smoke Gets In Your Eyes”(邦題「煙が目にしみる」)に続き2回目です。“Smoke…”も良い曲だが有名という点では今回の曲のほうが上であろうか。レコード会社と契約した1955年、実質的デビュー曲として書かれ、R&Bチャートで7週連続1位など、プラターズを一躍売れっ子にした作品。
作曲者のひとりであるバック=ラムという人物は、彼らを見い出しマネジャーを務め、女声のゾラ=テイラーの加入を含むメンバー変更をし、作曲のほか発声指導までしたようである。マネジャーというよりは今で言うプロデューサーという役どころ。
Only you can do make all this world seem right ①
Only you can do make the darkness bright
Only you and you alone can thrill me like you do ②
and fill my heart with love for only you
君だけが この世界を正しいと思わせてくれる 暗闇を照らしてくれる
君だけが こんな風に僕の心をときめかせてくれる
君への愛で僕の心を満たしてくれるんだ
Only you can do make all this change in me
For it’s true, you are my destiny ③
When you hold my hand, I understand the magic that you do
You’re my dream come true, my one and only you ④
君だけが 僕をこんな風に変えることができる
本当だとも 君は僕の運命の人だから
手を握ってくれたら 僕は思い知る 君の魔法にかかったと
君は現実になった僕の夢 ただ一人の人なんだ
① only の発音は[ ounli オウンリ]。do は can make を強調するためのもの。
② like は接続詞で「…のように」「…と同じように」。
③ = For it’s true that you are my destiny. である。for は理由を示す接続詞。
④ 前半= You’re my dream that comes true のはず。