今年度の理科講座は1月で終了、地歴講座も2月ですべて終えました。例年、理科講座は2月まで、地歴講座は3月までやっているのが普通だったので、なんだかサボっているようですがそうではありません。中学生の定期テストの時期にはできないので「やれるときにやっておく」方針で生徒も私も4月からずっとがんばってきた結果、うまくスケジュールが組めたからであります。
新年度も同じようにやれるかというと、中学校のスケジュールとの兼ね合いでやってみなくてはわからないところがあるのと、地歴の地理の講座数を少し増やそうと思っている(ブラジル・オーストラリア・ロシア・インドが必要)ので、少なくとも地歴はきっと3月までやることになるでしょう。
20日(月) 地歴講座の第26回。
【歴史】第二次世界大戦/日本の民主化と戦後の世界
毎年のことながらネタが多くて大変。しかも新しいネタを入れたりもしているので忙しいことこの上ない。
27日(月) 地歴講座の第27回。
【歴史】冷たい戦争と日本の独立/現代の世界と日本
歴史なのに話が世界のあちこちに飛んで、喋っていてもスリリングである(笑)。受験直前の中3には良かったはず。
某日 現在高校1年の卒塾生とそのお母さんを招いて、高校生活全般の話を聴く談話会。対象は来年高校受験をする現中2生とそのご父母に限定。話の中心は当然ながら卒塾生の彼女が通う高校のことになったが、そこを受験することになりそうな子も、そうでない子も、普段なかなか聴けない生々しい話を聴けてよかったであろう。特に最初の進路調査が(やっぱり)高1の6月くらいにあり、具体的に志望する大学・学部を書かなくてはならないというのは新鮮だったようだ。これが刺激になって現在の勉強をペースアップしてくれるといいのだが。というか、それが私の狙いであったのだが、どうなるであろうか。
某日 映画『カサブランカ』を観る(「午前十時の映画祭」)。1942年アメリカ。第二次世界大戦中、親ドイツのヴィシー政権の支配下にあったフランス領モロッコのカサブランカを舞台にしたラブロマンス映画。イングリッド=バーグマンの美貌にはただただ感心するばかりである。主題歌“ As Time Goes By ”(時の過ぎゆくままに)とハンフリー=ボガートのキザな台詞が有名。
私の場合、この映画の世界に触れるのは映画そのものよりも沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」が先であった。沢田研二には「時の過ぎゆくままに」という歌もあるし、「憎みきれないろくでなし」にもこの映画を匂わせるところがある。作詞は阿久悠。なお、「カサブランカ~」の歌詞には「聞き分けのない女の頬を一つ二つ張り倒して」とあったがそんなシーンはなし。ボギーは女には優しいのである。
ボギーのキザな台詞の極めつけはバーグマンにささやく“ Here’s looking at you, kid.”「君の瞳に乾杯」で、これが都合4回出てくる。だがこんなのを憶えても死ぬまで遣う機会はない。私のお気に入りは次のやつである(このやりとりの相手はボギーに惚れている別の女)。
-- Where were you last night? 「昨夜どこにいたの?」
That’s so long ago, I don’t remember. 「そんな昔のことは憶えてないね」
-- Will I see you tonight? 「今夜会ってくれる?」
I never make plans that far ahead. 「そんな先のことはわからない」
なお、『カサブランカ』の英語についてはこちらのサイトが詳しくて勉強になります。
某日 映画『第三の男』を観る(「午前十時の映画祭」)。1949年イギリス。第二次世界大戦直後のウィーン。売れない小説家ホリー=マーチンスは、親友ハリー=ライムから仕事を依頼したいと誘われてやって来たが、ライムの家を訪ねる直前、ライムは自動車事故で死亡する。マーチンスはイギリス軍の少佐からライムが闇取引をしていた悪人だと告げられるが、信じられないマーチンスは事件の真相究明を決意。やがて事故の現場に未知の男(第三の男)が居たことを突き止める--
テーマ曲「ハリー=ライムのテーマ」はツィターというオーストリアの民俗楽器で演奏されている。奏者はアントン=カラス。ツィターは日本の箏(琴)に似た形状で、約30本の伴奏用弦と5、6本の旋律用のフレット付き弦が張られている。これを親指につけたプレクトラムと呼ばれる爪を使って弾く。テーブルの上に載せるところが楽器らしくなくて面白い。家庭の娯楽用として19世紀に最盛期を迎えたというが、演奏の難しさとコンディション維持の難しさのため現在はあまり流行らないということである。アントン・カラスによる演奏がこちらに。
某日 1月4日につくった低温やけどが一向に治らないので皮膚科へ行く。もしかして内部で筋肉が腐っていたりはしまいかと急に心配になったのだ。幸いそんなことはなかったが、患部の表面を覆っていたカサブタ様のものはカサブタではなく壊死した組織がへばりついたもので、それをそのままにしておくといつまで経っても治らないのだそうだ。道理で、と納得していたら「だから剥がしましょうね」と言われてギョっとする。そこはとりあえず痛くもなんともないのだが、それを剥がすとなると痛いのではないだろうか。そう訊くと「ちょっとはね」と言われ、それではイヤですと言うのもあまりにも恥ずかしいので、されるがままに“外科手術”を受けることになった。親指大のそれは一気には剥がせないので(それは勘弁してほしい)少しずつピンセットで剥がしてはハサミで切っていく。それがジワジワとずっと痛い。全部終わるころにはじっとり汗ばんでいたものだ。意外にも術後は心配したほどの痛みはなく、消毒のあと特別な絆創膏を貼ってもらうと数時間で傷みは引いた。
完治するには数か月かかるそうであり、痕もしっかり残るらしい(それは仕方ない)。薬を処方してもらい、今は風呂上がりごとに消毒して薬を塗ってガーゼを交換。毎日患部を観察しているがなかなか進展が見られない。暑くなるころには完治するのであろうか。
その先生によれば今年は湯たんぽでの低温やけどが多いそうである。
某日 月寒のM楽器店で中古のエレキギターを購入。2年前ガットギターとチェロを買ってもらいに訪ね、その売上げの一部でエレキベースを買ってきた店である。そのとき、また小遣いがたまったら今度はギターを買いに来よう、と目論んでいたのである。フェンダー・ストラトキャスターとかギブソン・レスポールもあったが中古ながらそれなりの値段がして全然手が出ない。予算の範囲内で物色すると日本製のレスポール型に手頃なのがあった。サウンド的には一般的にストラトがイイらしいのだが以前からレスポールの形状とか色調に心惹かれるものがあったので、それにした。いわゆる新古品で状態も良く「お勧め」ということであった。浜松の老舗「東海楽器」のラブロックというシリーズ。写真のはちょっと型番が違うが外見はほぼこんな感じ。
エレキを手に入れたら練習しようと考えていたフレーズがいろいろある。さっそく夜な夜な触っているが、アコースティック=ギターを弾くときには考えもしなかったチョーキングという技がなかなか難物である。ただし、チョーキングくらいやらなくてはエレキを始めた甲斐がないし、他にもエレキ特有の技が多々あるので、練習時間の半分は教則本をやることにした。とりあえず弦を1本ずつ爪弾くにもピッキングをするという習慣がなかったのでそれにも難儀をしている。全く新しい楽器を始めたような感覚。
2月のあれこれ