Where am I? | 札幌西区個別指導学習塾・家庭教師 | 神谷塾|札幌西区の個別指導学習塾・家庭教師なら神谷塾

Where am I?

7月の某日、「午前十時の映画祭」でチャップリンの『ライムライト』を観ていたときのことである。異なるシチュエーションで2度、“ Where am I ? ” というセリフが聴き取れた。このぐらい短ければ聴き取れるのが当然であろうが、それが場面によって対応する日本語が全く違ってくるのが面白いと思った。
1度目は、服毒自殺を図ったヒロインのテリーがチャップリン演じる喜劇役者カルヴェロの部屋で息を吹き返すところで “ Where am I ? ” 日本語は「ここはどこ?」
これはまあ、当たり前と言えばそうである。ただ、日本語での主語「ここは」は英語では表に出てこない。主語は I なのである。日本語的な発想で「ここはどこ?」と言おうとすると “ Where is here ? ” などとなってしまいそうであるが、これはたぶん英語圏のどこに行っても通じないだろう。わずかな時間に英語と日本語の根本的な違いを発見した気がして、たいそう気分が良かった(笑)
2度目は、生きる気力を失っているテリーをカルヴェロが励ます場面。何か話が大きく脱線しているのに気づいたカルヴェロが “ Where am I ? ” 日本語は「何の話をしてたっけ」
今度はスゴイ!と思った。あちらでは普通にそう言うのであろうが、こんな翻訳ができる人(誰だったか忘れた)はスゴイ。そして、それを聴き取ったオレもスゴイ(笑)。「何の話をしてたっけ」という日本語から英語を起こそうとすると “ What was I talking about ? ” てな具合になってしまうであろう。通じるかも知れないが、当たり前過ぎて知性が感じられないわけである(笑)
私も授業や面談ではよく話が脱線する。そこから大きく梶を切って元に戻って来るのが好きである。(最近はとんとなくなったが)外国人と話す機会があったとして、そういう場面で “ Where am I ? ” とさらりと言えたらカッコいいだろうなあ。

«

お電話でのお問い合わせ

  • アイコン011-667-5670

メールでのお問い合わせ

アイコン 24時間受付中