某日 地歴講座の歴史で「市民革命」をやる。過去2年は回数の都合で割愛してしまっていたところ。今年はいいペースでやれているので追加した。昔の授業ノートを検討しつつ、勉強し直しながら資料をまとめる。一昨年はこれが毎回だったので非常にきつかった(加えてSee-beの練習にも時間がかかった)が、年に1~2項目追加していくくらいならば楽だし、自分のためにもなる。
なお、高校時代から世界史は非常に苦手だ。それにこの部分は啓蒙思想のことが大きなウェイトを占めるのでタイヘンだった。なお、ルソーは庶民の出で急進的、モンテスキューは上流貴族で穏健と、よく並べて扱われる2人が対照的だということを今回知った。
某日 三浦綾子『続・泥流地帯』(新潮文庫、441頁)を読了。本の厚みは正編と変わらないが、活字が一回り小さいので読みでがあった。筆舌に尽くしがたい様々な苦難のあと、主役たちの人生に明かりが射してきたところで完結。物語の終盤、
○善因善果、悪因悪果は人間の願望で、現実はそうはなっていない
○苦難を災難と思うか、試練と思うか、そこが大切だ
--と主役たちが話すあたり、深く考えさせられた。こういうことができるのが小説のいいところだ。続きを読みたい気がするが、それは叶わない。この作品の続編にあたるような作品はないのだろうか。どなかたご存じありませんか。
某日 『新しい科学の教科書』準拠問題集(地学編)の原稿の再校。解答解説もほぼできあがり、刊行を待つのみとなった。地学編も売れますように。
某日 映画『さまよう刃』を観る。お盆に『サマー・ウォーズ』を観てからずっと映画に行ってなかったので、何かやってないかと前日探したらこの映画がこの日封切り。気になるホラーもあったのだが、ホラーを楽しむ気力はなく(笑)、むしろ重たい人間ドラマに身も心も沈殿したい気分だったので、ちょうど良かった。難しいテーマだし、救いがないまま結末を迎えるが、寺尾聰はじめ俳優陣が好演、十分楽しめた。というか、いろいろ考えさせられた。
安直なコメントの代わりに全く横道にそれた感想をひとつ。映画で携帯電話が活躍するようになった。最近観た映画では、洋の東西を問わず、実写・アニメを問わず、物語の展開上本当にケータイが重要だった。ケータイなしでは話が成立しないようなのもある。固定電話と公衆電話しかなかった時代の映画を今の若者が観たら、不思議な思いをするのだろうか。「なんでケータイ使わないの?」って。
某日 今シーズン初めてストーブを焚く。試運転を兼ねて緩めの暖房。ストーブなしでも過ごせないことはないのだが、うすら寒いなあ、と思いながら勉強していても身が入らないだろうから。台風18号が来るころから急に寒くなり、半袖シャツでは寒いどころか初冬の装いがちょうど良いほどになった。峠では雪も降っているらしい。
10月1日~10月15日